ボールエンドミルの使い方を紹介!切削条件は?

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ボールエンドミルとは

僕なりの言葉で言えば、先端形状が球状になっていて、刃数が2~4枚あり、一本全て一体物もあるし、先端チップ式で交換できるものもあります。

エンドミルの先端が丸に変わった形状ですね。

切削条件

僕なりの思う条件を載せておきますので、参考にして下さい。ほとんど、仕上げのエンドミルと同じ条件で、切込み量は、1ミリくらいです。

ケガキや文字の切削条件は、ケガキ文字の所に載せておきます。

ボールエンドミルの切削条件
ハイス 超硬
周速 m/min 18-25 30-60
送り 0.1 0.1

カタログ値はもっと速いのですが、音が、ガタガタと言って、機械が振動したりするので、振動少なくて、音が小さい所の回転数を狙います。
送りは、刃数に依存しますが、2枚刃で0.1を基準として、仕上げるときは、送りを遅くします。

ボールエンドミルの使い方

局面形状

 

かまぼこ形状、プロペラ形状や換気扇の羽の形状は、局面形状ですね。

プログラム作成はCAMを使います。

荒はラジアスミルで、仕上げをボールエンドを使用します。
仕上げ前に径が大きいボールエンドで中引きする事もあります。大きい径のボールエンドで中引きする事によって仕上げの負荷を減らして、安定した形状を作成出来ます。量産であれば、ボールエンドが欠けたりするので、チップ式を使用しましょう。

底面R形状

底面Rがある場合は、底面を1段の階段状にして、R部分をボールエンドでRを作成します。そうする事でボールエンドミルの負荷を減らします。
R3くらいまでなら、コロミルなどの先端チップでR3を作成出来ますが、R5以上になると、チップが存在しない(あるけど、ほとんど無い)ので、ボールエンドミルを使います。

例えば、R5ならφ10のボールエンドミルを使用して、底面5ミリの段を作って、ボールエンドミルを使って、R5を作ります。
切込み量は、一回でR5は作ろうとすると、ビレたり、負荷が大きいので、3回に分けて、加工します。一回目はZ-3.5、二回目は、Z-4.5、三回目はZ-5という具合に最初はZを深くして、最後は浅くします。

負荷が大きいので大きいエンドミルチャックでボールエンドミルをつかみましょう。

エンドミルと同様に径補正を入れて、壁に当たらないようにして、ダウンカットで加工します。

ケガキや文字

  • ケガキや文字をボールエンドミルを使用します。
  • 深さは0.05~0.1くらいにします。
  • 0.5~1ミリのボールエンドを使用しましょう。
  • 回転数2万、送り0.05。

切削条件

回転数は20000回転、周速でいえば20m/minくらいなんですが、それほど回転数が上がる機械はほとんどないので、扱う機械の最高回転数ギリギリにします。送りは0.05~0.1くらいです。

回転数が2万だとしても中心の周速は0なので、実際は引きずっていると思います。

バリが出るので、最後にZ-0.05くらいでフェイスミルで面削りをするか、砥石をかけます。

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