マシンバイスの取り付け方と浮き上がり防止策

Please select a language.
技能
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

マシンバイスを取り付ける 

バイス

バイスを置く位置と個数を決める

  • 品物サイズに合わせ、テーブルに置く距離と個数を決める。
  • 2個のバイスを置く事が多いので、この記事は2個置くとして考えます。
  • 巻き尺を使い、距離を決めるといいでしょう。
  • 品物が短い場合は、品物を2個のバイスの中央に置き、両端がバイスの半分以上かむようにする。(下図参照)
  • 品物が長い場合は、中央に品物を置いた時、バイスの外側から品物が30mmほど、出ていい、それ以上だと、加工時にビレる可能性があります。バイス間の距離は、バイスの口幅くらいまで、空けていいでしょう。(下図参照)
    例えばバイス口幅200ならバイス間も200ほどまで。それ以上距離を空けると加工時にビレる可能性があります。
  • それ以上長い材料を加工する場合、3つのバイスを設置しましょう。例えば1mとかの長い物。

上の図で黒い四角がバイスで緑色が品物です。

バイスを設置する

バイス設置

バイスを置く位置と個数が決まれば、次にバイスを置く準備をして、バイスを置きます。

テーブルとバイスを掃除します。

テーブルとバイスをウエスでキレイにして、テーブルとバイスの接着面に砥石をかけます。

この時テーブルの溝とバイスのキーがハマる所も忘れずに。

指か素手で、テーブル面とバイス面を拭きます。

キレイな手で、やる。またキリコがあると手が切れるので、よく掃除する事。

バイスを置く

バイスを置いて通りだし

  • バイスを置く位置に、マジックなどで、線を入れて目印を入れる。
    • テーブル上面ではなく、テーブルの前面の垂直方向の面に目印を入れます。
    • テーブル上面だと、マジックにゴミなどついていたら、ゴミをかんで、斜めになってしまう可能性があります。

 バイスをクレーンで吊り上げ、テーブルに置き、クレーンは少し下げて、テンションを緩めてその位置に一旦、置いておく。

次にシムでバイスの4隅、入らないか見る。

また、Yの位置決めのブロックも溝にキチンと当たっているか左右からシムを入れてみる。

シムが入る場合、少し、バイスを押して、溝とブロックが当たるようにして下さい。

それでシムが入ってしまうと、ゴミが入っているので、その時点で、通りが出てないので、クレーンで、上げて、再度、掃除、砥石の順の作業をして、シムが入らなくなるまで、同じ作業を繰り返します

半々の確率で、シムが入ってしまう。
見えないが、ゴミがバイスとテーブルの間に入ってしまうようです。

 シムが入らなくなった後、締め板で、対角に仮締めして固定側の通りをハンマーで叩いて通りをピックで0.01以内にする。

またピックの向きを変えて、バイスの底面に当てて、高さが同じか見る。

水平器などで、みてもいいが、ほんのわずかな斜めなので、分からないと思います。

プラスチックハンマーを使い叩く場所は、バイスの口以外で4つ角のどこかがいいです。

対角に本締めする。

対角に締める理由は、一方側で締めると片側が浮いてしまい、ゴミが入る可能性があるので。

最後にもう一度、ピックで、通りを見る。

スポンサーリンク

バイス距離を短くする

2つ以上のバイスを設置する時、個々で、バイスを固定する締め板を使うと、2個分の締め板距離分がバイス間になるので、1個の締め板で、バイス同士を締めるようにすると、バイス間距離を短く出来る。
2個のバイスを締める板は、バイスメーカーで販売しているので取説に載っている型番が分かれば、よい。

治具ベースをのせる

バイス加工出来ない品物はバイスを外して、テーブルで段取りしなければならない時があります。

そんな時は、バイスの上に治具を載せてしまうのが早くて簡単な方法です。

やり方は、バイスの口幅に開く板材にタップ穴をあけておき、品物をセットして、タップ穴にボルトと締め板を挟んで固定します。

作成が面倒であれば、買ってしまいましょう。

ライジングベースというのがYouTubeで紹介ありました。

浮き上がり防止策

フリーな状態で品物を置く

黒皮や平行が出てない面を除き、バイスを締めずフリーな状態で品物を置いた時、パラレルブロックに当たっているかを見る。
この場合2個のバイスで、4枚のブロックを置いたとして、4枚共に指で少し押して、動かなければいい。(ブロックと品物にシムが入るか見てもよい)

もし動いてしまえば、ゴミが入っている可能性があるので、もう一度掃除して載せ直してみる。

あと受けのブロックに砥石をかけます。

または、曲がった材料の可能性があります。

バイスで品物を締めると起きる現象

バイス

バイスで締めると、品物が浮いてしまい、パラレルブロックと接触しない事が多い。

理由は、品物の直角度が悪い為です。
90°ピッタリな材料ではないので。

バイスの締める力が強いほど、バイスと当たる面の平行の方が優先になっていきます。

浮かない対策

直角が悪いので、バイスで締めた時、浮いてしまいます。

再度、エンドミルで削り直して直角を出すには、時間がかかってしまいます。

そのため、受けのブロックを効かせて、バイスを締める方法を紹介します。

参考に動画

テープでブロックを効かす

テープ

テープを貼り付けるのは僕なりのやり方です。

テープをバイス可動側の品物の当たる面に貼り付けます。

これは、調節が難しいのですが、バイスを軽くしめて、もし可動側の下の受けブロックが効いて無い時は、品物の下側に固定側の下の受けブロックが効いてない時は、品物の上側にテープを貼り付けます。

上手く行かない時は、2mmほど、テープを上下させて張り直します。

ほんの少しテープの張る位置をズラすだけで、受けブロックが効くようになります。

受けブロックが品物に当たっているかの確認は、少し指で押してみて動かないかどうかです。

4カ所の受けブロックが、3か所効いて、それ以上、調節出来ない時は、品物の平行が悪いと思われます。

強く締めたい場合は、テープではなくて、銅板を間に入れてもいいかと思います。

品物を上面をプラスチックハンマーで叩く

プラスチックハンマー

鉄やチタンなどの硬い材料は、プラスチックハンマーで叩いて、平行を出していいと思います。

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました