マザック旋盤の初級プログラムを解説②(ねじ切り)

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マザック講習会に行けば、理解できる内容ですが、行かない人の為や復習の意味も含めて解説していきます。

マザック講習会も載せておきます。👇行く事を強く勧めます。弁当付きです。交通費は無しですが、駅の送迎はあります。キレイなおねいさんが優しく教えてくれますw
展示ルームもあり、ちょっとした観光にもなります。

ネジ切りユニット

ユニットデータ(Uno)

ユニットデータは、どういう種類のネジかを入力します。

外径、内径にネジ切りをします。

Uno ユニット 加工部 チャンファ リード 角度 条数 高さ
ネジ切り

① 加工部

はじめにねじ切りユニットを選択後に、外径、内径、正面、背面を選択します。
正面、背面はほとんど使いません。
外径がおねじ、内径がめねじになります。

② チャンファ

ネジの終点の切り上げ角度です。基本的に「0」にします。

  • 0:切り上げ角度無し
  • 1:45°で切り上げ
  • 2:60°で切り上げ

③ リード

リード=ピッチx条数

ほとんどの場合、条数は1なので、ピッチを入力します。

例え M20xP2.5はリード2.5

条数がある時は、図面表記があると思います。

④ 角度

ネジの切込み角度。

これも基本的に0°の角度を選択します。

⑤ 条数

基本的に条数は「1」。

⑥ 高さ

ねじ山の高さ。ねじ山の頂点と谷の差分の高さですね。基本的に「自動決定」にします。

シーケンス(SNo)

シーケンスデータは工具全般について入力します。

Sno 工具 呼び パターン 切込み1 切込み2/回
①② ③④

① 工具名

使用する旋削工具が自動的に表示されます。

② 工具の加工部

内径、外径が表示されます。

③ 呼び

工具の名前ですね。

④ 呼び 識別コード

呼びでの識別コードはアルファベットで識別されます。

同じ呼びでも違いがあるのでA~Zで識別します。

例えるなら、これは、住所みたいなもので、日本-東京-立川市-緑町-1丁目6番地 の佐藤さんというように、具体的な場所を指定するのですが、佐藤さんが、その地区に4人いたら、どの佐藤さんか分かりませんので、佐藤A 佐藤B 佐藤C というふうに分ける感じですね。

個人的に識別を分けるのは、メーカー別だったり、コーナーRの違いだったり で分けます。

⑤No

優先順位を付けます

⑥パターン

基本的に「#0標準」を選択します。

⑦切込1

⑥パターンで「#1」「#2」を選択した時の切込み量を入力します。

⑧切込2

⑥パターンで「#0」を選択した時に表示されます。

切込み回数を入力します。

形状シーケンス(FIG)

始点と終点を入力します。FIGは絵を描いてあげるイメージです。

FIG 始点-X 始点-Z 終点-X 終点-Z
1

①始点X

「ネジの呼び径」になります。M50なら50と入力。

②始点Z

ネジ切り開始点のZを入力。

③終点X

ネジの呼び径を入力します。始点Xと同じですね。

④終点Z

ネジ切り終了点のZ位置を入力します。

端面を0として削る方向を+で入力します。

ネジ終点付近では、不完全ネジ部があるので、ネジ山の1~2山分多めにネジ切りをしときます。

例題1

素材寸法 φ120xφ57穴x長さ100

外径にM120x3(緑)と内径にM60x3(青)を作成します。

外周のM120x3を作成します。(図の緑色の部分)

UNo ユニット 加工部 チャンファ リード 角度 条数 高さ
ネジ切 外径 0 自動決定
SNo 工具 呼び No パターン 切込み2/回
1 ネジ切 外径 5 A 0 10
FIG 始点-X 始点-Z 終点-X 終点-Z
1 120 0 120 51

内径φ57にM60x3を作成します。(図の青色の部分)

UNo ユニット 加工部 チャンファ リード 角度 条数 高さ
ネジ切 内径 0 自動決定
SNo 工具 呼び No パターン 切込み2/回
1 ネジ切 内径 6 A 0 10
FIG 始点-X 始点-Z 終点-X 終点-Z
1 60 0 60 41

終点-Zは不完全ネジが形成される為、1㎜深くしてます。

内径ネジは、バイトより小さな径になると干渉したり、工具が入り込めないので、M20以下とかでしたら、ドリルやタップを使用しましょう。

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